Vol.71:「ライターが稼げない時代」って本当?

ちょっと、言ってはいけないことを書いています。
安斎 響市 2025.09.05
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つい先日、Xで「ライター稼業」に関するポストがバズっていました。その界隈では結構、話題になりました。



「文章でお金を稼ぐ」と考えたときに、けっして仕事がないわけではないが、ギャラが安すぎて割に合わないというのは、本当に「あるある」です。

出版業界・メディア業界において、「文章一筋で生計を立てること」の難易度は計り知れないものがあり、編集者に聞いても、「ライター稼業だけで食べていける人はほぼ存在しない」というのは共通認識になっています。




ただ、ぶっちゃけ、これって「編集者に聞くからそういう答えになるんだよね」という話でしかなくて、本当に稼げるライターは、もう出版社やメディアの編集者とは積極的に付き合わないという悲しい事実の裏返しのような気がしています。

編集者の周りには、「稼げるライター」が一人もいないのです。

逆に言えば、編集者がいない場所に、「稼げるライター」はたくさんいます。

ここに、普通のサラリーマンや主婦が、特に出版社やメディアを通さなくてもnoteやKindleなどの副業でガンガン稼げる理由があります。

ちなみに、ここで言う「稼げる」「稼げない」というのは、能力や実力の話ではないです。文章の面白さとか、作品の価値とかそういうのとは別次元のことを言っています。

先ほどのXポストにあった通り、「どんなに実力があって、文章のクオリティが高い人でも、出版業界内で食べていくことは不可能」だからです。

最大の原因は、その文章のクオリティに見合うだけの報酬を支払えるほど、出版社側・メディア側はお金を持っていない(お金を出す気がない)という矛盾した状況です。


例えば、雑誌で記事を書いたら、どのくらいの報酬をもらえると思いますか?

近所の本屋さんの「雑誌コーナー」に置いているような、メジャーな雑誌で特集記事を書いたとして、その書き手には、いくらのギャラが入ると思いますか?

びっくりするかもしれませんが、

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