Vol.57:副業経費として認められるもの・認められないもの

今日は、みんなが気になっている「副業をしていると、どこまで "経費" で落とせるのか?」という切実な問題に切り込んでいきます。

ほとんどの会社員が正しく認識できていない、「知らないと損をする」裏話です。
安斎 響市 2025.06.27
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副業をするとき、「経費の扱い」は非常に大きいです。

サラリーマンは基本的に、給与が支払われる時点で強制的に税金やら社会保険料やら「天引き」されているので、それに対抗する手段がありません。これはルールで決まっていることなので、もうどうしようもありません。

一方で、副業でお金を稼ぐ際は、売上から諸経費を引いて、最後に「残った」金額に対して税金が掛かるので、経費を使えば使うほど税金が減ります。

あんまりピンと来ない人もいると思うので、もう少し分かりやすく説明しましょう。

◆ 普通の会社員の場合(独身・社会保険加入・東京都在住)

年収500万円(本業年収のみ)
所得税 24万円程度
住民税 24.5万円程度
社会保険料 89万円程度
給与天引きされる金額の合計 = 137.5万円

◆ 副業中の会社員の場合(独身・社会保険加入・東京都在住)

年収500万円(本業年収380万円+副業年収120万円)
副業経費 = 40万円
所得税 8万円程度
住民税 18万円程度
社会保険料 70万円程度
利益から引かれる金額の合計 = 96万円


ほら、同じ「年収500万円」でも、副業収入の有無によって掛かる税金が40万円くらい違うでしょ?(細かい計算は諸条件で変わります)

普通に考えれば、収入が増えれば増えるほど税金も増えますが、副業をしている人にとっては必ずしもそうではありません。収入増を経費で相殺して税金を減らすことが可能です。

しかも、副業のためのノートPCや周辺機器、スマホやモバイルバッテリー購入費用、書籍の購入費用、接待交際費としての食事代なども40万円経費として使っているので、実質的には「80万円くらい」得してます。威力絶大です。


経費を使えば使うほど、所得が減り、税率が下がり、支払う税金が減っていくので実質的な手取り金額がガンと増えるんです。

もはや、普通に会社員をやっているのがバカらしくなってきますよね。

最初からプレイしているゲームの種類が違うんです。別世界を生きているんです。


ただね......

当然、何でもかんでも経費になるわけじゃありません。


さすがに、やり過ぎると違法になります。きちんと経費にしていいもの・してはいけないものの線引きをして、法律に則って経費計上をしないといけません。


下記の項目のうち、どこまで経費になると思いますか?

どれなら経費にしてOKで、どれだとNGだと思いますか?

  • 仕事で普段使うカバンの購入費用

  • 家族で住んでいるマンションの家賃

  • 毎月のスマホ料金とインターネット料金

  • マンガ『ONE PIECE』最新刊の購入費用

  • 叙々苑で焼肉フルコースを食べた食事代

  • 伊勢丹のデパ地下で買ったケーキとお菓子代

  • 沖縄の石垣島で泊まったホテルの宿泊費


答えは......

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