Vol.52:管理職の仕事をしたくない人へ。

最近、管理職になりたくない人が増えています。課長クラスやマネージャーに昇進したって、大してメリットないですからね。

今日は、そんなときに将来をどう考えるべきか? というお話です。
安斎 響市 2025.06.09
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人材サービス大手・マンパワーグループの調査では、「管理職になりたくない人」は全体の8割を占め、特に40代以降だと9割超という結果になっています。

アラフォー世代より上になると、「早く管理職に上がらなければ...」という焦りよりも、「嫌だなぁ、管理職になりたくないなぁ」という嫌悪感の方が強くなるのでしょう。

20代~30代の比較的若い層でも、全体の7~8割は「将来管理職になりたい」とは考えていません。昔みたいに「この会社に入ったからには、出世したいよな」と考えるのは一般的ではなくなっています。

「管理職になりたくない」が8割!出世したくない理由とは? | 人材派遣・人材紹介のマンパワーグループ

「管理職になりたくない」が8割!出世したくない理由とは? | 人材派遣・人材紹介のマンパワーグループ

そもそも、「出世するメリットがない」というのも大きいと思います。

メリットがゼロというわけではないのですが、今の時代はデメリットの方が大きいので、トータルで見ると「管理職になるのはコスパが悪い」「非管理職のままでいた方がタイパが良い」という考え方になるのは納得です。

仕事上の責任が重くなり、仕事が忙しくなる割には、そこまで給料が上がらない(残業代が付かなかったり、休日出勤手当が無くなるのを加味すると時給換算は決して高くない)という悲しい事情もあって、会社員の8割は「管理職になりたくない」のが本音です。

「管理職になりたくない」が8割!出世したくない理由とは? | 人材派遣・人材紹介のマンパワーグループ

「管理職になりたくない」が8割!出世したくない理由とは? | 人材派遣・人材紹介のマンパワーグループ


現在管理職に就いている人も、「個人的にどうしてもなりたかったのでなった」「自分から積極的に手を挙げた」という人は少数派なのではないでしょうか。

日系大手企業などだと、現在50歳くらいの人たちは恐らく「年齢的に順番が来たから」というだけで管理職になっているケースも多いはずです。

私自身は実は逆で、もともと「早く管理職になりたい」「マネジメント経験を積みたい」とガツガツしていたタイプで、全体の2割の少数派に属していました。しかし、30代前半で実際に管理職の仕事を経験した結果、数年でギブアップしました。

  • 「若手を育てるのとか、マジで興味ねぇ」

  • 「え? これしか給料増えないの? ウソだろ......!?」

  • 「社内の調整業務が多すぎる。会議も多すぎる」

  • 「シンプルに、いくら働いても残業代が出ないのはキツイ」

こういった理由から、モチベーションを保てなくなっていきました。


そして、気が付いたんです。

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